気血(1)
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「中医学的な観点からすると、ガンは、気血の巡りが悪くなり、それが物質化したものという捉え方をしいます」
こう言うのは、東京・吉祥寺にある吉祥寺中医クリニック院長の下谷武志医師だ。
「気血」とは何なのか。中国では古くから、すべての物質は「気」によって構成されていると考えられてきた。人間の体も例外ではなく、体の中には「気」があり、それは見えないもので、「エネルギー」とも呼ばれている。
「血」は脈内を流れる液体であり、西洋医学でいう動脈血と考えられていて、この「気」と「血」は相互に関係し合いながらが体内を流れている。
この流れがスムースなときは健康だが、流れが滞ったときが病気なのだという。
「どうもガンというのは、『気』という目には見えないものが深くかかわっているような気がしますね。」
では、どうやって「気血」の流れがスムーズであり、あるいはスムーズでないのがわかるのか。
「一緒にいて居心地のいい人と、あまりよくない人がいます。それは人間が自然に感ずるものです。その感ずる力を職業的に訓練をしただけです。
さらには舌や脈を診て、お話をお聞きします。いわゆる中医学的な診断方法の「四診」(望・聞・問・切)を行うのです」
同クリニックに来るガン患者は、「気血」のバランスを崩してからかなり長い時間が経った人が多いそうだ。
「西洋医学ではガンが見つかったときの病状はガンの始まりという感じですが、東洋医学的にいうと、バランスを崩してかなり経っている状態なんですね。最初から治療が困難な状態にあるので、ガンを治すのは非常に難しいんです」