ストレス(3)
◆スポンサードリンク
自律神経とストレスの関係
では、なぜストレスがこうした症状になって心身に現れるのだろう。そこには自律神経が関係する。
自律神経とは、体のさまざまな臓器や器官をコントロールする神経である。暑いときに汗が流れたり、寒いときに鳥肌がたったりするのは、体温を自動的に調節しようとする自律神経の働きだ。
自律神経には体が動きやすいように働く緊張型・活動型の神経「交感神経」と、内臓や器官をリラックスさせてエネルギーを保存する休息型・体力回復型の神経「副交感神経」があり、このふたつがバランスよく機能することで、健康な状態が保たれるのだ。
自律神経があるのは脳の中、それも間脳の中の視床下部というところに中枢が位 置する。視床下部は食欲・性欲などの欲望や、喜び、悲しみ、恐怖、愛情といった心の変化を体に表す重要な役割を担う部分だ。
視床下部は『大脳の古い皮質で生まれる本能や感情』によって支配されるが、さらにその本能や感情は『大脳の新しい皮質がつかさどる理性や知性』によって支配されるという図式ができあがる。
内臓や器官の機能調節を行う自律神経は、ストレッサーに対する防御体制を体の中で整えるときに仲介役として活躍するが、刺激が大きすぎたり長期間にわたったりするとそうもいかない。体の中の防御体制が乱され、前に述べたようなストレス症状となって心と体を襲うのである。
ストレス症状が続くと、社会生活にもさまざまな弊害が起こってくる。仕事の能率が落ちてくるのはもちろんだし、ささいなことでトラブルを巻き起こすこともある。たかがストレス、されどストレス。自分がストレス状態にあると感じたら、早めのケアを考えたい。