アトピー (10)
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乾燥肌を退治するスキンケアの重要性
アトピー性皮膚炎になると、皮脂の分泌能力が低下し、外部からの異物の侵入を防ぐバリア櫨能が壊れ、ドライスキン状態になる。皮脂膜についたアレルゲンを落とし、かさついた肌を正常な状態に戻すにはスキンケアが大切だ。
アトピー性皮膚炎(以下アトピー)の皮膚には、いくつかの特徴がある。角質層にはセラミドと呼ばれる細胞問脂質があり、皮膚から水分が蒸発するのを防いでいる。
しかしアトピーの皮膚はセラミドが少なく、保湿能力が低下しているため、乾燥したガサガサの肌になる。
また正常な皮膚は、皮脂によって異物の侵人がはね返されるが、皮膚のバリア機能が低下しているため、アレルゲンや微生物などが容易に入り、アレルギー反応を起こしやすくしている。
こうした理由から、とびひやみずいぼといった皮膚炎が起こり、かゆみも生じやすくなると考えられている。
そこで、アトピーの予防と防止に役立つスキンケアが求められるのである。スキンケアは治療に直接関わるわけではなく、治療効果を上げるためのサポートであり、病的状態を引き起こさないための予防的ケアである。アトピーの患者さんにとっては、とりわけ必要なことである。
具体的なスキンケアのステップを、スキンクリニック代官山の乃木田俊辰副院長に聞いてみた。
「まず人浴などで肌を清潔にすること。その際、石けんやシャンブーが残留しないよう、すすぎを、丁寧に行います。
次に乾燥に対するスキンケアです。入浴後の皮膚の柔らかいうちに、ワセリンなどの皮脂代用基剤、尿素軟膏やヘパリン様物質のヒルロイドといった保湿薬を塗ることが好ましいでしょう。
しかし炎症が激しい時はステロイド外用剤で抑え、スキンケアはその後ということになります」