アルツハイマー (1)
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痴呆症との境界線を見極める
長生きはしたい。でもボケて子供たちに迷惑をかけたくはない。年を重ねれば誰もが思うことだろう。
そんなとき、物忘れが多くなったり、勘違いが増えたりすることは不安の元。とうとう私もボケてしまったかと、ガッカリしている人も多く 見かける。
しかし、実はこの物忘れや勘違いと、いわゆるボケと呼ばれる痴呆症は全く違うもの。友人や物の名前が 出てこなかったり、漢字を忘れたり。それでも後になってハッと思い出す のは、若い人にもよくあること。
「ほらほら、あれあれ」と、固有名詞が喉元まで来ているのに言葉に詰まるのは健忘であって、直接痴呆とつながることは少ないのだ。
では、痴呆症との境界線はどこにあるのか? 例えば知り合いが訪ねてきて、品物をあずかったとしよう。 その品物をあずかったことは覚えているが、来た人の名前がすぐには思い出せない。これは痴呆症ではなく、加齢による健忘と考えていいだろう。
医学的に痴ほうと診断される人は、知人が訪ねてきた事実や、なぜそこに品物があるのかという全てのことが思い出せない。本人に「この品物どうしたの?」と聞くと「知らない」あるいは何も答えないという具合になる。
痴呆症は、日常生活に支障をきたすほど物忘れが進行し、判断能力や計算能力の低下が認められた状態を言う。よって、もし日常の生活に支障はないが「話が通 じない」「無感動」「不活発」「日中ボーとしている」このような症状が見受けられるようであれば、痴呆症の初期を疑うことができるだろう。