アルツハイマー (3)
◆スポンサードリンク
家族が気付く日常生活の変化が決め手
もし、家庭の中でアルツハイマー型痴呆症の疑いがある人がいたなら。前記したとおり、早期治療が最も重要になってくることは理解されたことと思う。
そこで、アルツハイマー型痴呆症と診断するための手順を、簡単ではあるが列記してみたい。
(1)日常生活に支障をきたす「記憶障害」がある。
同じことを何度も言ったり聞いたりすることや、置き忘れやしまい忘れが目立ち、蛇口やガス栓の締め忘れなどもするようになる。
(2)日常生活に支障をきたす「認知障害(記憶障害を除く)」がある
時間や場所の感覚が不確かになり、慣れている場所で道に迷ったりする。またテレビドラマの筋が理解できなかったり、家電製品(テレビのリモコンなど)が使えなくなる。
(3)うつ病はない(除外する項目)
気分が沈む、落ち込む、ふさぎ込むといった症状や悲哀感、寂しさを訴えたり自責感にとらわれることはない。
(4)意識障害(せん妄)はない (除外する項目)
急激に発症し、症状が一日の中でも変動、特に夕方から夜間にかけて悪化することはない。また落ち着かず動き回る時とぼんやりしている時はない。さらに気分が不安定で、急にそわそわしたり、イライラしたり、怒りっぽくなったりすることもない。
以上の(1)〜(4)の経過を見て、数週間ないしは数カ月の期間に限られたものではないことを確認、少なくとも1年(通 常2年から5年) 以上前から認められればアルツハイマー型痴呆症を含む痴呆症の可能性が高い。
アルツハイマー型痴呆症は、40歳代の働きざかりから発病する可能性があり、家族が症状に気づいてから受診するまで平均2年から3年かかると言われている。家族または自分自身でも注意することは必要となる だろう。